1 研究主題
自分の思いを豊かに表現する力を高める指導 −−− 音声言語の指導を通して−−− |
2 主題設定の理由 |
(1)学校教育目標と音声言語指導の関連から 本校の学校教育目標に「よく考え,工夫する子ども」をあげている。相手を意識して自分の気持ち を伝えるた めに,ことばを工夫しながらまとめて話すことや,聞き手の反応をみて言語表現を工夫していく活動が,自分の思いを豊かに表現していこうとする意欲になると考える。また,日常の活動において,相手を意識して声を届け,その声を受けとめる行為には理解の力や思いやりの心までも含まれ,「よく考え,工夫する子ども」「やさしく,思いやりのある子ども」という 目指す児童像の達成にもつながっていくものと考える |
(2)社会的状況から 学習指導要領には「情報化などの社会の変化に対応するため,目的や意図に応じて適切に表現する 能力を養う」ことが強調され,これからの社会は,情報化,国際化が一層進むものと考える。子ども たちがこの社会の中で生きていくために身につけなければならないものの一つとして,自分の思いや意志を正しく表現し,相手に伝える言語能力がこれまで以上に求められているといえる。 生きる力として言語能力を身につけることは,急激な社会の変化に対応し,主体的に考え,たくましく生きるために必要なものと考える。 |
(3)児童の実態から 純真素朴な性格で協調性に富み勤労意欲が高く清掃活動にも積極的に取り組むことができる。また,地域の人たちとのあいさつはきちんとできている。 しかし,集団の中で自分の意思や感情を上手に伝えられない児童も少なくない。最後まではっきり伝えることや,内容を順序よくまとめて話すことが苦手な児童も多い。また,相手を見て聞くという態度はできているが,話している相手の立場を考え,最後まで内容を考えて聞こうとする態度が身についているとは言い難い。 以上のことから国語教育の音声言語の活動を中心に,学校教育の実践的な活動全体の交流の中で,音声言語の表現の力を身につけさせ,その力を自己実現に生かすために本主題「自分の思いを豊かに表現する力を高める指導」を設定した。 |